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揣摩臆測
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しまおくそく
ふりがな文庫
“
揣摩臆測
(
しまおくそく
)” の例文
かの神学的
揣摩臆測
(
しまおくそく
)
や、かの独断的戒律、並に定義は、一意光明を求むる、あわれなるものどもを苦しめ、惑わせ、かれ等をして
霊訓
(新字新仮名)
/
ウィリアム・ステイントン・モーゼス
(著)
傷つけ
呪
(
のろ
)
うような
傾
(
かたむ
)
きがありにわかにことごとくを信ずる訳に行かない乳母の一件なども恐らくは
揣摩臆測
(
しまおくそく
)
に過ぎないであろう。
春琴抄
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
『判じ物か。やれやれ、
種々
(
さまざま
)
に
揣摩臆測
(
しまおくそく
)
されることじゃ。というて、衣食の途を求めるには、世間の中に住まねばならず』
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
この二つの事件が、外では広くもあらぬ高山の天地を
震駭
(
しんがい
)
させ、
揣摩臆測
(
しまおくそく
)
や
流言蜚語
(
りゅうげんひご
)
といったようなものが満ち渡るのに、この屋敷の内部での動揺驚愕は
如何
(
いかん
)
……
大菩薩峠:32 弁信の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
小説以上に仕組んで語るものもあれば、口さきで
劇
(
ドラマ
)
につくりあげて説明するものもある。いずれも
揣摩臆測
(
しまおくそく
)
のかぎりをつくしてこの問題は長いこと社会の興味を呼んだ。
芳川鎌子
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
▼ もっと見る
人々の
揣摩臆測
(
しまおくそく
)
は、一日ましにたかまっていた。——ここ数年、ご父子は遠く別れあって、流離
艱難
(
かんなん
)
、ただ今日のために戦って来られたものであろうに、なぜ、何はおいても
私本太平記:09 建武らくがき帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
或いはもう一人のお妾のために
寵
(
ちょう
)
を奪われたその恨みだとも言い、またはこのお妾に別に情夫があって、それとまた他の女との
鞘当
(
さやあ
)
ての恨みだとも言い、
揣摩臆測
(
しまおくそく
)
はしきりでしたけれども
大菩薩峠:37 恐山の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
これで、巷の
揣摩臆測
(
しまおくそく
)
も、一掃されていいはずである。一般の疑いも解けたはずだ。
私本太平記:09 建武らくがき帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そして、それらさまざまな
揣摩臆測
(
しまおくそく
)
から噂の
疾風
(
はやて
)
が、夜半ごろには果然、戦だ! ……という魔のかたちになり、主謀者は、宮将軍の大塔ノ宮とも、あきらかにされ出してきたのだった。
私本太平記:09 建武らくがき帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
巷間
(
こうかん
)
、噂まちまちで、変な
揣摩臆測
(
しまおくそく
)
も行われているからだった。しかし今、信長のあっさりした返辞やこだわりのない姿を見ては、
巷
(
ちまた
)
の取沙汰はすべて無用な思い
煩
(
わずら
)
いに過ぎないものと否定された。
新書太閤記:07 第七分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
いろいろに
揣摩臆測
(
しまおくそく
)
しあった。
新書太閤記:07 第七分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
揣
漢検1級
部首:⼿
12画
摩
常用漢字
中学
部首:⼿
15画
臆
常用漢字
中学
部首:⾁
17画
測
常用漢字
小5
部首:⽔
12画
“揣摩”で始まる語句
揣摩
揣摩憶測