“しまおくそく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
揣摩臆測80.0%
揣摩憶測20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『判じ物か。やれやれ、種々さまざま揣摩臆測しまおくそくされることじゃ。というて、衣食の途を求めるには、世間の中に住まねばならず』
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この二つの事件が、外では広くもあらぬ高山の天地を震駭しんがいさせ、揣摩臆測しまおくそく流言蜚語りゅうげんひごといったようなものが満ち渡るのに、この屋敷の内部での動揺驚愕は如何いかん……
大菩薩峠:32 弁信の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
彼等は求婚に対しては優位の資格から揣摩憶測しまおくそくし、比率較計し、殉情より利益を考える。
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
それは幕府内に、殿を視る眼の揣摩憶測しまおくそくがさまざまにあるからでしょう。しかし昨今の事態は、そんなためらいなど、はやゆるしてはおけません。このたびこそは、相違なく、幕命がくだる。
私本太平記:07 千早帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)