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招魂社
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しょうこんしゃ
ふりがな文庫
“
招魂社
(
しょうこんしゃ
)” の例文
質屋の店を出て、二人は嘆息しながら表通を
招魂社
(
しょうこんしゃ
)
の鳥居の方へと歩いて行った。万源という料理屋の二階から酔客の放歌が聞える。
梅雨晴
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
「わたしねえ、本当はね、
招魂社
(
しょうこんしゃ
)
へ御嫁に行きたいんだけれども、水道橋を渡るのがいやだから、どうしようかと思ってるの」
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
それは美しい秋晴の日であったが、ちょうど
招魂社
(
しょうこんしゃ
)
の祭礼か何かの当日で、牛込見附のあたりも人出が多く、何となしにうららかに賑わっていた。
雑記(Ⅰ)
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
「ええ、神宮から
招魂社
(
しょうこんしゃ
)
と
遊就館
(
ゆうしゅうかん
)
を拝見させて戴きました。それから帰りに陸軍省と参謀本部へも寄りました」
親鳥子鳥
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
今晩お蝶さんと二人で
招魂社
(
しょうこんしゃ
)
の馬場へ涼みに行くから、あなたもあとから来てくれというので、私もついふらふらとその気になって招魂社まで出かけて行きました。
有喜世新聞の話
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
▼ もっと見る
その頃の九段坂上は
現今
(
いま
)
よりグッと野暮な山の手だった——富士見町の花柳界が盛りになったのは、
回向院
(
えこういん
)
の
大角力
(
おおずもう
)
が幾場所か
招魂社
(
しょうこんしゃ
)
の境内へかかってから、メキメキと格が上ったのだ。
旧聞日本橋:13 お墓のすげかえ
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
行手
(
ゆくて
)
の道の両側には
見物
(
みせもの
)
店や、食物店が、それはそれはちょうど九段の
招魂社
(
しょうこんしゃ
)
の祭りに行ったように奇麗に居並んでいて、
其処
(
そこ
)
を
往来
(
ゆきき
)
するお姫様や、
小供
(
こども
)
の姿が手に取るように見えます。
迷い路
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
三坪ほどの小庭へ
招魂社
(
しょうこんしゃ
)
の
石灯籠
(
いしどうろう
)
を移した時のごとく、
独
(
ひと
)
りで幅を利かしているが、何となく落ちつかない。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
招魂社
(
しょうこんしゃ
)
の馬場の
彼方
(
かなた
)
に琉球屋敷あり。
筒袖
(
つつそで
)
の着物に帯を前で結び、男も長き
簪
(
かんざし
)
に髪を結ひたる琉球人の日傘手にして逍遥せしさま日もおのづから長き心地せり。
桑中喜語
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
黙阿弥
(
もくあみ
)
の「
嶋鵆月白浪
(
しまちどりつきのしらなみ
)
」は明治十四年の作であるが、その
招魂社
(
しょうこんしゃ
)
鳥居前の場で、堀の内まいりの男が夜そばを食いながら、以前とちがって夜鷹そばは売り手が少なくなって
綺堂むかし語り
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
“招魂社”の解説
招魂社(しょうこんしゃ、招魂社󠄁)は、明治維新のために殉難した死者を慰霊する目的で諸藩に設けられた招魂場に由来し、明治維新前後から、また以降に国家のために殉難した人の霊を祭る各地の神社。
(出典:Wikipedia)
招
常用漢字
小5
部首:⼿
8画
魂
常用漢字
中学
部首:⿁
14画
社
常用漢字
小2
部首:⽰
7画
“招魂”で始まる語句
招魂
招魂祭