抱朴子ほうぼくし)” の例文
(『抱朴子ほうぼくし』に曰く、「『九鼎記きゅうていき』および『青霊経せいれいきょう』を案ずるに、ならびにいわく、『人物の死するは、ともに鬼あるなり』」と)
通俗講義 霊魂不滅論 (新字新仮名) / 井上円了(著)
それから『抱朴子ほうぼくし』を読んで、その夢を祥瑞しょうずいだと思って、蝦蟇のをかき、蝦蟇の彫刻をして人に贈った。これが蟾翁の号の由来である。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
また、抱朴子ほうぼくしの「遐覧からん篇」費長房の「歴代三宝記」「老子化胡経けこきょう」等の仙術神書に関するものも見受けられた。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
抱朴子ほうぼくし』内篇四に、山中寅日とらのひ、自ら虞吏と称するは虎、当路者と称するは狼、卯日うのひ丈人と称するは兎、西王母と称するは鹿、子の日社君と称するは鼠、神人と称するは蝙蝠こうもりなど多く例を挙げ
「たしか抱朴子ほうぼくしにありましたようで」
剣侠受難 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
抽斎は『老子』を尊崇そんそうせんがために、先ずこれをヂスクレヂイにおとしいれた仙術を、道教の畛域しんいき外にうことをはかった。これは早くしん方維甸ほういでん嘉慶板かけいばんの『抱朴子ほうぼくし』に序して弁じた所である。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
今『抱朴子ほうぼくし』と題する書によるに
迷信解 (新字新仮名) / 井上円了(著)