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投節
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なげぶし
ふりがな文庫
“
投節
(
なげぶし
)” の例文
喧
(
やかま
)
しい
国侍
(
くにざむらい
)
ども、
殺風景
(
さっぷうけい
)
な歌ばかり歌いおるわ……そもそも、島原の
投節
(
なげぶし
)
、新町のまがき節、江戸の
継節
(
つぎぶし
)
、これを三都の三名物という。
大菩薩峠:03 壬生と島原の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
遊女に今紫があれば芸妓に
芳町
(
よしちょう
)
の
米八
(
よねはち
)
があった。後に千歳米坡と名乗って舞台にも出れば、
寄席
(
よせ
)
にも出て
投節
(
なげぶし
)
などを唄っていた。彼女はじきに
乱髪
(
らんぱつ
)
になる癖があった。
明治美人伝
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
三尺
(
さんじゃく
)
を腰低く前にて結びたる
遊
(
あそ
)
び
人
(
にん
)
らしき男一人、両手は
打斬
(
うちき
)
られし如く両袖を落して、少し
仰向
(
あおむき
)
加減に大きく口を明きたるは、春の
朧夜
(
おぼろよ
)
を
我物顔
(
わがものがお
)
に
咽喉
(
のど
)
一杯の声張上げて
投節
(
なげぶし
)
歌ひ行くなるべし。
江戸芸術論
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
この二絃琴の特長は
粋上品
(
いきひとがら
)
なのである。
荻江節
(
おぎえぶし
)
も
一中
(
いっちゅう
)
も
河東
(
かとう
)
も、詩吟も、琴うたも、
投節
(
なげぶし
)
も、あらゆるものの、よき節を巧みにとり入れて、しかも楽器相当に短章につくったところに妙味があった。
旧聞日本橋:18 神田附木店
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
投
常用漢字
小3
部首:⼿
7画
節
常用漢字
小4
部首:⽵
13画
“投”で始まる語句
投
投出
投網
投込
投遣
投函
投錨
投掛
投首
投扇興