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手間取
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てまど
ふりがな文庫
“
手間取
(
てまど
)” の例文
相応な農家で娘を嫁に
遣
(
や
)
る日、飾り馬の上に花嫁を乗せて置いて、ほんのすこしの時間
手間取
(
てまど
)
っていたら、もう馬ばかりで娘はいなかった。
山の人生
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
そのうち余り
手間取
(
てまど
)
るので、安立、遠山、斎藤の三人が
覗
(
のぞ
)
きに這入つた。離座敷には人声がしてゐる。又
持場
(
もちば
)
に帰つて暫く待つたが、誰も出て来ない。
大塩平八郎
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
そこへ五十
過
(
すぎ
)
くらいの洋服の人が出て来ました。主人でしょう。黒い
切
(
きれ
)
を
被
(
かぶ
)
って、何かと
手間取
(
てまど
)
ります。
鴎外の思い出
(新字新仮名)
/
小金井喜美子
(著)
それでも、お雪は急に
暇乞
(
いとまご
)
いをして立ち出でるわけにもゆかずに、後家さんの戻るのを待っていたが、その戻るのが意外に
手間取
(
てまど
)
れるので、もどかしく思いました。
大菩薩峠:23 他生の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
相応
(
そうおう
)
に
流行
(
はや
)
って、
薬取
(
くすりとり
)
も多いから、
手間取
(
てまど
)
るのが
焦
(
じれ
)
ったさに、始終
行
(
ゆ
)
くので見覚えて、私がその
抽斗
(
ひきだし
)
を抜いて五つも六つも薬局の机に並べて
遣
(
や
)
る、
終
(
しまい
)
には、
先方
(
さき
)
の手を待たないで
薬草取
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
手
常用漢字
小1
部首:⼿
4画
間
常用漢字
小2
部首:⾨
12画
取
常用漢字
小3
部首:⼜
8画
“手間”で始まる語句
手間
手間賃
手間暇
手間潰
手間隙
手間費
手間暇間