こん)” の例文
その意味をこん々と教えて下すったが、それがほんとうに理解出来たのは、いつごろのことだったろう。
次郎物語:04 第四部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
代助はこんよく御化粧の監督者になって、両人ふたりそばに附いていた。そうして時々は、面白半分の冷かしも云った。縫子からは叔父さん随分だわを二三度繰り返された。
それから (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
就而は過分くわぶん之重任を受候も、畢竟亡父御こん情を以、莫大ばくだい之金子拜借を得、是が爲に多くの子供を生育いたし候故に而、全右之御かげを以活動くわつどうを得候次第、折々亡父よりも申聞かせ候儀に而
遺牘 (旧字旧仮名) / 西郷隆盛(著)