よろこび)” の例文
クルミさんは、日曜日を利用して、娘時代の信子のぶこさんへの、お別れとおよろこびを兼ねて、叔母さんのお家へ出掛けるのだった。
香水紳士 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
一は蘭軒の主家に於て儲君阿部寛三郎正寧まさやすの叙位任官のよろこびがあつたことである。事は次年歳首の詩の註に見えてゐる。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
自からおもねらず、自から曲げず、おのれに誇ることなく、人をいやしむことなく、夙夜しゅくや業を勉めて、天の我にあたうるところのものをまんにすることなくんば、あにただ社中のよろこびのみならん。
中元祝酒の記 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
五百いほあまり華のよろこびみましてなほかがやかしみ園は久に
黒檜 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
よろこびありて
晶子詩篇全集拾遺 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)