トップ
>
情婦
>
いろおんな
ふりがな文庫
“
情婦
(
いろおんな
)” の例文
身ぎれいにしてるが、一方では
情婦
(
いろおんな
)
をこしらえて、手鼻をかむ馬方でさえ眉を
顰
(
しか
)
むるような、
肥料溜
(
こえだめ
)
や
塵溜
(
ちりだめ
)
を心の底に持っている。
レ・ミゼラブル:08 第五部 ジャン・ヴァルジャン
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
「あなた様にはまだこの
妾
(
わたし
)
が陣十郎の
寵女
(
おもいもの
)
、陣十郎の
情婦
(
いろおんな
)
、それゆえ心許されぬと、お思い遊ばして居られますのね」
剣侠
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
お銀は田舎へ流れ込んで行っている叔父の
旧
(
もと
)
の
情婦
(
いろおんな
)
のことを想い出しながら、どうかすると、
檻
(
おり
)
へ入れられたような、ここの家から放たれて行きたいような心持もしていた。
黴
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
そうすると、向うから、小さな女異人が一人歩いて来て、その人にかじりつくんです。弁士の話じゃ、これがその人の
情婦
(
いろおんな
)
なんですとさ。年をとっている癖に、大きな鳥の羽根なんぞを
片恋
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
今見りゃ、ここを出た客てえのは、榎邸の
奥様
(
おくさん
)
で、その馬丁の
情婦
(
いろおんな
)
だ。
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
何でもございません。徳三郎の
情婦
(
いろおんな
)
は、丹頂のお鶴の妹のお勢だったのでございます。お勢にしては、この平次が憎くて憎くてしようがありません。徳三郎の伝三郎をそそのかしてはいろいろ細工を
銭形平次捕物控:019 永楽銭の謎
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「何、島君じゃと? 嘘を云うな。こんな
深夜
(
よふけ
)
にこんな所に、何んで島君がいるものか」云い云いじっと
透
(
す
)
かして見たが、「やっ、こいつ本物だ。右衛門の
情婦
(
いろおんな
)
の島君じゃ」
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
彼だって昔は、おもしろいことをやって、
情婦
(
いろおんな
)
をこしらえ、小娘をひっかけ、幾人ものコゼットを持っていたんだ。お化粧をし、翼をつけ、春のパンを食ったことがあるんだ。
レ・ミゼラブル:08 第五部 ジャン・ヴァルジャン
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
“情婦”の意味
《名詞》
情 婦(じょうふ)
妻以外の愛人。
(出典:Wiktionary)
情
常用漢字
小5
部首:⼼
11画
婦
常用漢字
小5
部首:⼥
11画
“情”で始まる語句
情
情夫
情人
情誼
情緒
情事
情合
情景
情死
情無