“いろおんな”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
情婦63.6%
色女18.2%
愛婦9.1%
情女9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「あなた様にはまだこのわたしが陣十郎の寵女おもいもの、陣十郎の情婦いろおんな、それゆえ心許されぬと、お思い遊ばして居られますのね」
剣侠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
色女いろおんなが死ぬるのだよ、悲しくはないかね」
蟇の血 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
「やめたア、おらあ。当分、嫁は見あわせだ。おらあ、おっ母を、愛婦いろおんなだと思って暮すからいい」
野槌の百 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「馬鹿べえいって、おふくろを、愛婦いろおんなと思えるかいの」
野槌の百 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
(一所に登楼あがるぜ。)と手を引いて飛込んで、今夜は情女いろおんなと遊ぶんだから、お前は次ので待ってるんだ、と名代みょうだいへ追いやって、遊女おいらんと寝たと云う豪傑さね。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)