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恩賜
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おんし
ふりがな文庫
“
恩賜
(
おんし
)” の例文
恩賜
(
おんし
)
の銀時計を拝受すべき当の本人の正木医学士が、いつの間にか
行衛
(
ゆくえ
)
不明になっている事が発見されまして、又も、人々を驚かしました
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
士官学校を卒業する時には、
恩賜
(
おんし
)
の軍刀を頂いた秀才で、殊に語学は天才的だった。
支那
(
しな
)
語や、マレー語や、スペイン語なども自由に話すことが出来た。
秘境の日輪旗
(新字新仮名)
/
蘭郁二郎
(著)
抱えていた
恩賜
(
おんし
)
の御衣と玉帯を、あわてて、
袂
(
たもと
)
でおおいかくしながら、
苑門
(
えんもん
)
のかたわらに身を避けていた。
三国志:05 臣道の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
彼
泰然
(
たいぜん
)
としてその机を階下に投じ、
復
(
ま
)
た自個の所有に
係
(
かか
)
る書籍、調具を顧りみず、藩主
恩賜
(
おんし
)
の『
孫子
(
そんし
)
』さえも
焼燼
(
しょうじん
)
に帰せしめ、
一意
(
いちい
)
以て
寓家
(
ぐうか
)
の
什器
(
じゅうき
)
を救わんとせり。
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
そう思うほどこの閑地は広々としているのである。私たちはやむをえず閑地の一角に
恩賜
(
おんし
)
財団
済生会
(
さいせいかい
)
とやらいう札を下げた
門口
(
もんぐち
)
を見付けて、用事あり気に
其処
(
そこ
)
から
構内
(
かまえうち
)
へ這入って見た。
日和下駄:一名 東京散策記
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
▼ もっと見る
いいかえれば、この
恩賜
(
おんし
)
がさらに正成の運命を絶対の極地へおいてしまったといっていい。
私本太平記:04 帝獄帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「とんでもないことです。ほかならぬ
恩賜
(
おんし
)
の品。差上げるわけにはゆきません」
三国志:05 臣道の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ちかごろ彼の家中風俗を町でも“
伯耆様
(
ほうきよう
)
”と呼んでいるほど、いつのまにか都振りに
染
(
そ
)
んで、
恩賜
(
おんし
)
の“
帆掛
(
ほか
)
け
紋
(
もん
)
”を、旗、道具、衣裳につけ、その行装の
華奢
(
かしゃ
)
なこと、たれにも負けない風だった。
私本太平記:09 建武らくがき帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「
恩賜
(
おんし
)
の
袍
(
ほう
)
を刀のさきで受けるとは」
三国志:06 孔明の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“恩賜”の意味
《名詞》
恩 賜(おんし)
君主から物品を拝領すること。
天皇から物品を下賜されること。
(出典:Wiktionary)
“恩賜”の解説
恩賜(おんし)とは、君主から臣下などに対して、これまでの忠節や功労に感謝するために与える物品やその行為を指す。下賜・賜与ともいう。
現代日本では「恩賜」と単に言えば天皇から賜ったものを指す。
(出典:Wikipedia)
恩
常用漢字
小6
部首:⼼
10画
賜
常用漢字
中学
部首:⾙
15画
“恩賜”で始まる語句
恩賜京都博物館
恩賜御衣今在此