“焼燼”の読み方と例文
読み方割合
しょうじん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
家屋を焼燼しょうじんしてあわせて家屋に住する人の習慣・偏癖を焼燼することを得、制度を顛覆してあわせてその制度を維持したる固陋ころうなる観念を顛覆することを得
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
けれどもうそこには叫喚の声もなく、人影もなくなっている、ただ何ものも焼燼しょうじんする大紅蓮の舞躍があるばかりだ。御方はぜひなく、裏手の石垣から小舟に降りて大川へ逃げのびた。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
泰然たいぜんとしてその机を階下に投じ、た自個の所有にかかる書籍、調具を顧りみず、藩主恩賜おんしの『孫子そんし』さえも焼燼しょうじんに帰せしめ、一意いちい以て寓家ぐうか什器じゅうきを救わんとせり。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)