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恋着
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れんちゃく
ふりがな文庫
“
恋着
(
れんちゃく
)” の例文
小柴は秘書をして長くお屋敷に出入して居る内に、——御本人のいらっしゃる前で申しては何んですが、——お嬢様へ
恋着
(
れんちゃく
)
したのです。
女記者の役割
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
この間などは「
其後
(
そのご
)
別に
恋着
(
れんちゃく
)
せる婦人も
無之
(
これなく
)
、いず
方
(
かた
)
より
艶書
(
えんしょ
)
も参らず、
先
(
ま
)
ず
先
(
ま
)
ず無事に消光
罷
(
まか
)
り在り
候
(
そろ
)
間、
乍憚
(
はばかりながら
)
御休心
可被下候
(
くださるべくそろ
)
」
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
私としては非常に云い
悪
(
にく
)
いことではあるが、彼は私に対して常人には一寸想像も出来ない程強い
恋着
(
れんちゃく
)
を感じているらしかった。
孤島の鬼
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
あのお筆さんという人は上林君によほど
恋着
(
れんちゃく
)
していたようです。お嬢さんも上林君を慕っていたようでした。
有喜世新聞の話
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
勘定をして見ると往来を通る婦人の七割弱には
恋着
(
れんちゃく
)
するという事が
諷刺的
(
ふうしてき
)
に書いてあったのを見て、これは真理だと感心したくらいな男である。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
「寒月が何かその御令嬢に
恋着
(
れんちゃく
)
したというような事でもありますか」あるなら云って見ろと云う
権幕
(
けんまく
)
で主人は
反
(
そ
)
り返る。「まあ、そんな
見当
(
けんとう
)
でしょうね」
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
“恋着”の意味
《名詞》
非常に恋い慕うこと。
深く執着すること。
(出典:Wiktionary)
恋
常用漢字
中学
部首:⼼
10画
着
常用漢字
小3
部首:⽬
12画
“恋”で始まる語句
恋
恋々
恋人
恋敵
恋愛
恋歌
恋慕
恋仇
恋煩
恋文