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性懲
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しやうこ
ふりがな文庫
“
性懲
(
しやうこ
)” の例文
結婚といふものは、不思議なもので、一度で
霊魂
(
たましひ
)
まで
黒焦
(
くろこげ
)
にしてこり/\するのもあれば、
性懲
(
しやうこ
)
りもなく
幾度
(
いくたび
)
か相手を
更
(
か
)
へて平気でゐるのもある。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
その翌朝、また水天宮前から電車に乘り、竹川町で下りて、
性懲
(
しやうこ
)
りもなくまた行つて見ると幸ひに加集はゐたが、義雄を見て不安さうな顏つきをした。
泡鳴五部作:02 毒薬を飲む女
(旧字旧仮名)
/
岩野泡鳴
(著)
明神下に日參をして、平次に冷かされながらも、
性懲
(
しやうこ
)
りもなく御披露に及ぶ、數限りもない世間話のうちに、かの百壽園の事件があつたところで、何んの不思議もありません。
銭形平次捕物控:322 死の秘薬
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
私はさうした深刻な侮辱を感じながら、
抽籤
(
ちうせん
)
にはづれてもなほ
性懲
(
しやうこ
)
りもなく、
怨霊
(
をんりやう
)
に
憑
(
つ
)
かれた
罰
(
ばち
)
あたりのやうにその日その日の国民酒場を西へ東へと追つかけまはつたものである。
老残
(新字旧仮名)
/
宮地嘉六
(著)
私は彼女の鏡台を
足蹴
(
あしげ
)
にして踏折つた、針箱を庭に叩きつけた、一度他家に持つて行つたものを知らん顔して携へて来るなど失敬だと怒つて。さうして
性懲
(
しやうこ
)
りのない痴情喧嘩に
数多
(
あまた
)
の歳月をおくつた。
途上
(新字旧仮名)
/
嘉村礒多
(著)
性
常用漢字
小5
部首:⼼
8画
懲
常用漢字
中学
部首:⼼
18画
“性”で始まる語句
性
性質
性急
性根
性分
性来
性悪
性癖
性情
性來