トップ
>
怖
>
こお
ふりがな文庫
“
怖
(
こお
)” の例文
君香は、「この街が、なんや、
怖
(
こお
)
うなった」といい、あどけない無心の百合香に頬ずりしながら、ぽろぽろと涙を流した。そして
花と龍
(新字新仮名)
/
火野葦平
(著)
「さようでござりましょうとも——立派なお武家が、役者風情をお連れなさるのに、よほど
怖
(
こお
)
うのうては、これ程のお支度はなされますまい」
雪之丞変化
(新字新仮名)
/
三上於菟吉
(著)
「だって……あの血だらけな恰好をしてあの蒲団の上に坐っていたんですもん。淋しそうな顔をして……真っ青な顔をして! わたし
怖
(
こお
)
うて、もうどうもならん」
蒲団
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
「義一さん、船の出るのも
間
(
ま
)
が無さそうですからどうか
此女
(
これ
)
……わたしの乳母ですの……の手を引いておろしてやってくださいましな。すべりでもすると
怖
(
こお
)
うござんすから」
或る女:1(前編)
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
「腹が出来んといくさも出来ん。」僕等の
怖
(
こお
)
なった時に、却って平気なもんであった。軍曹が上官にしかられた時のうわつき方とは丸で
違
(
ちご
)
てた。気狂いは違たもんやて、はたから僕は思た。
戦話
(新字新仮名)
/
岩野泡鳴
(著)
▼ もっと見る
「死ぬのは
怖
(
こお
)
うござります。死ぬほど、恐ろしい事はありませぬ」
源頼朝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
どんなお方も
怖
(
こお
)
うはない——わしは、大ごえで、今どき世にはばかる、えらい権威を持たれた人も、昔はこれこれの悪事に一味して、罪ない町人を、浅間しい目にあわせた——今の栄華も
雪之丞変化
(新字新仮名)
/
三上於菟吉
(著)
怖
常用漢字
中学
部首:⼼
8画
“怖”を含む語句
恐怖
怖々
可怖
驚怖
怖気
畏怖
怖毛
物怖
怖怖
空怖
恐怖心
懼怖
恐怖症
怖気立
怖気付
大畏怖
利牙爪可怖
怖氣
怖畏
怖味
...