なほ)” の例文
はらひしも最早もはや夫さへ殘りなくまこと當惑たうわく折柄をりからなるに御深切ごしんせつの御言葉にあまえ何とも鐵面皮あつかましき御願ひなれども今少しをつとの病氣のなほる迄御慈悲に滯留たいりう
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「——さあ、病気は早よなほるかどうか、お稲荷さんのお告げはあらたかなもんだつせ、さア」
大凶の籤 (新字旧仮名) / 武田麟太郎(著)