トップ
>
忍草
>
しのぶぐさ
ふりがな文庫
“
忍草
(
しのぶぐさ
)” の例文
その
中
(
うち
)
に或る深山の谷間を通ったら福岡地方で珍重する
忍草
(
しのぶぐさ
)
が、左右の崖に夥しく密生しているのを発見したので、奈良原到が先ず足を止めた。
近世快人伝
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
こんな曲りかけた家などに配合すると藪からしの太い蔓も
忍草
(
しのぶぐさ
)
よりもはかない
風情
(
ふぜい
)
が見えないでもない。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
稽古の窓に向つて
三諦止觀
(
さんたいしくわん
)
の月を樂める身も、一
朝
(
てう
)
折りかへす
花染
(
はなぞめ
)
の
香
(
か
)
に
幾年
(
いくとせ
)
の
行業
(
かうげふ
)
を捨てし人、
百夜
(
もゝよ
)
の
榻
(
しぢ
)
の
端書
(
はしがき
)
につれなき君を怨みわびて、亂れ
苦
(
くるし
)
き
忍草
(
しのぶぐさ
)
の露と消えにし人
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
間拔けだなア、まだ岡つ引にこだはつてやがる——こいつはそんなイヤな本ぢやないよ。北村
湖春
(
こしゆん
)
といふ人が書いて、近頃評判になつてゐる『源氏物語
忍草
(
しのぶぐさ
)
』といふ日本一の好い男のことを
銭形平次捕物控:225 女護の島異変
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
平次は讀み耽けつてゐる『源氏物語
忍草
(
しのぶぐさ
)
』から顏をあげました。
銭形平次捕物控:225 女護の島異変
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
忍
常用漢字
中学
部首:⼼
7画
草
常用漢字
小1
部首:⾋
9画
“忍”で始まる語句
忍
忍耐
忍辱
忍冬
忍術
忍返
忍坂
忍入
忍足
忍川