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微陽
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うすび
ふりがな文庫
“
微陽
(
うすび
)” の例文
祠の右側に並んだ榎の枝には一条の
微陽
(
うすび
)
が射していた。源吉は祠の前へ往くとそのまま短い草の生えた処にちょこなんと坐った。
放生津物語
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
そのうちに雨が止んで
微陽
(
うすび
)
が射した。雨の止んだのにいつまでもいるわけにいかなかった。南は
詮方
(
しかた
)
なしに帰ってきた。
竇氏
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
広栄は後の
煙草
(
たばこ
)
を
点
(
つ
)
けて庭の方へやるともなしに眼をやった。白沙を敷いた広い庭には
高野槇
(
こうやまき
)
があり、
榎
(
えのき
)
があり、
楓
(
かえで
)
があり、ぼくになった
柾
(
まさき
)
などがあって
微陽
(
うすび
)
が射していた。
春心
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
その日喬生は月湖の
西縁
(
にしべり
)
へ行った。湖西の人家は湖に沿うて彼方此方に点在していた。湖の水は
微陽
(
うすび
)
の射した空の下に青どろんで見えた。そこには湖の中へ通じた長い堤もあった。
牡丹灯記
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
その日喬生は
月湖
(
げっこ
)
の西岸へ往った。湖西の人家は湖に沿うてあっちこっちに点在していた、湖の水は
微陽
(
うすび
)
の
射
(
さ
)
した空の
下
(
もと
)
に青どろんで見えた。そこには湖の中へ通じた長い
堤
(
つつみ
)
もあった。
牡丹灯籠 牡丹灯記
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
▼ もっと見る
東海道になったその街には
晩春
(
はるさき
)
の
微陽
(
うすび
)
が
射
(
さ
)
していた。それは
午
(
ひる
)
近い
比
(
ころ
)
であった。
春心
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
微
常用漢字
中学
部首:⼻
13画
陽
常用漢字
小3
部首:⾩
12画
“微”で始まる語句
微笑
微
微塵
微風
微行
微妙
微暗
微酔
微醺
微温