トップ
>
御許
>
おもと
ふりがな文庫
“
御許
(
おもと
)” の例文
一日
(
あるひ
)
父が宿にあらぬ
間
(
ひま
)
に、正太郎磯良を
六一
かたらひていふ。
御許
(
おもと
)
の
信
(
まこと
)
ある
操
(
みさを
)
を見て、今はおのれが身の罪をくゆるばかりなり。かの女をも
古郷
(
ふるさと
)
に送りてのち、父の
六二
面
(
おもて
)
を
和
(
なご
)
め奉らん。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
いや、心に受くるその
傷
(
いた
)
みにおいては、
御許
(
おもと
)
よりも、誰よりも、謙信こそはその重責と傷心に深く自らを鞭打つものだ。ましてや今宵のごとく、戦のあと、いとど寂やかに
時雨
(
しぐ
)
るる夜などは
上杉謙信
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
御許
(
おもと
)
には
童
(
わらべ
)
女童
(
めわらは
)
数群れて亦若かりしけぶりだになし
夢殿
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
世にも悲しげなる
形
(
さま
)
して、花をたむけ水を
灌
(
そそ
)
ぎたるを見て、あな哀れ、わかき
御許
(
おもと
)
のかく
一〇二
気疎
(
けうと
)
きあら野にさまよひ給ふよといふに、女かへり見て、我が身
夕
(
よひ
)
々ごとに詣で
侍
(
はべ
)
るには
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
「——いやいや、薄縁なこの勝家へ、御貞節はうれしく思うが、元々、三人の息女らも、浅井殿(長政)の遺子。また秀吉とても、主筋の御妹にあたらるる
御許
(
おもと
)
ら母子に、つれなかるべきはずもない。……そう致されよ、早々、お支度されよ」
新書太閤記:09 第九分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
十日ばかりさきに
一〇七
かなしき
婦
(
つま
)
を
亡
(
うしな
)
ひたるが、
一〇八
世に残りて
憑
(
たの
)
みなく侍れば、ここに詣づることをこそ
一〇九
心
放
(
やり
)
にものし侍るなれ。
御許
(
おもと
)
にも
一一〇
さこそましますなるべし。女いふ。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
御
常用漢字
中学
部首:⼻
12画
許
常用漢字
小5
部首:⾔
11画
“御許”で始まる語句
御許様
御許容
御許可
御許嫁
御許被下