“御許様”の読み方と例文
読み方割合
おんもとさま100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
御許様おんもとさまのお母様のおもかげを、おぼろげならず申伝えられましたるゆえ——とこの趣であった。
夫人利生記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
随分久しく御無沙汰申上ました。御許様おんもとさま御家内皆々様には御変りも御座いませんか。私はいつもながら達者で、毎日/\働いて居ります。其後は何の変りもなく無事に病院で勤めて居ります。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
「重々御察し下され度、それにつけてもいつぞや御許様おんもとさま御眼おんめにかかりし事など思いいだされ、あの頃はさぞかし御許様にも、——ああ、いや、いや。ほんとうに世の中はいやになってしまう。」
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)