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御家
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おうち
ふりがな文庫
“
御家
(
おうち
)” の例文
「しかし、奥様、早く先生に診て頂いて好う御座いました——
御家
(
おうち
)
では大事な母さまですもの。」とお鶴が言つた。
灯火
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
「どうぞ。——まあ試しに使って見て下さい。あなたの
御家
(
おうち
)
の——と云っちゃ余り変ですが、あなたの
私事
(
わたくしごと
)
にででもいいから、ちょっと使って見て下さい」
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
偖又大橋文右衞門は
支度
(
したく
)
調
(
とゝの
)
ひしかば稻葉家の藩中へと出行し
跡
(
あと
)
へ彼の油屋五兵衞の番頭久兵衞は入來り文右衞門さんは
御家
(
おうち
)
にかと云ながら
直
(
つぐ
)
と上り
込
(
こむ
)
ゆゑ女房お政は是を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
此の廿五日にも
参上
(
あが
)
つたのですよ、御近所の貧乏人の
子女
(
こども
)
を
御招
(
および
)
なすつて、クリスマスの御祝をなさいましてネ、——其れに余りお広くもない
御家
(
おうち
)
に築地の女殺で
八釜
(
やかまし
)
かつた男の
母
(
おや
)
だの
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
「もし病院の近所へ
御家
(
おうち
)
でも御借りなさるやうでしたら、また御世話を致します。坊ちやま方を御連れなさるが可う御座います。いくらも
左様
(
さう
)
して来て
被入
(
いら
)
つしやる方が御座います。」
灯火
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
▼ もっと見る
そんな事は一々聞かないでもいいから
好加減
(
いいかげん
)
にしてくれと云うと、どう致しまして、奥様の
入
(
い
)
らっしゃらない
御家
(
おうち
)
で、御台所を預かっております以上は一銭一厘でも間違いがあってはなりません
琴のそら音
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
御病気さへなければ、もう申すところは御座いませんのですけれど……
御家
(
おうち
)
の方のことなぞは当分御忘れなさるが
宜
(
よ
)
う御座います……奥様のは、あまり御気を遣はうと為さり過ぎる……
灯火
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
唯かぎりある
御家
(
おうち
)
の内の御歓楽ばかり。
旧主人
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
御
常用漢字
中学
部首:⼻
12画
家
常用漢字
小2
部首:⼧
10画
“御家”で始まる語句
御家人
御家中
御家督
御家流
御家来
御家來
御家風
御家内
御家老
御家人崩