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御大切
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ごたいせつ
「イイエ決して気には留めません、
何卒先生を
御大切に、
貴嬢も
御大事……」
終まで言う
能わず、急いで門を出て了った。
女は
蒲団を
滑り下りた。そうして、「どうぞ
御身体を
御大切に」と云って帰って行った。
御大切の身の上を御存じなれば
何故夜夜中女一人の
処へおいでなされました、あなた様が御自分に
疵をお付けなさる様なものでございます、
貴方だッて
男女七歳にして席を
同ゅうせず
「まあ、そんなに
御大切なものなんですか……」
長々留守になりますから、お前さんも身をお
厭いなすって
御大切に