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御剣
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ぎょけん
ふりがな文庫
“
御剣
(
ぎょけん
)” の例文
と、さいごの
綸言
(
りんげん
)
を残され、そして左の御手に、法華経ノ第五巻を持ち、右の御手には
御剣
(
ぎょけん
)
を抱いて、おかくれになったとしている。
私本太平記:13 黒白帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
平大納言の声がかかったが、何しろ、ごたごた騒ぎの最中で忘れる物も多く、そのとき御座所にあった
御剣
(
ぎょけん
)
なども忘れた物の一つであった。
現代語訳 平家物語:07 第七巻
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
後には上奏の手続きを執った。井伊大老ですらそのとおりだ。薩長二藩の有志らはいずれも争って京都に入り、あるいは藩主の密書を
致
(
いた
)
したり、あるいは
御剣
(
ぎょけん
)
を奉献したりした。
夜明け前:01 第一部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
しかし帝は、
御剣
(
ぎょけん
)
を譲られただけで、
璽
(
じ
)
(印)はお離しにならなかった。あるいは偽物の璽を渡されたとも後世ではいっている。
私本太平記:04 帝獄帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
法皇はこの吉兆をきいてお喜びになり、
御剣
(
ぎょけん
)
を始め種々の神宝を、住吉の大明神へおさめられることになった。
現代語訳 平家物語:11 第十一巻
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
何れも
平紋
(
ひょうもん
)
の
狩衣
(
かりぎぬ
)
に帯剣、お経の施物、
御剣
(
ぎょけん
)
、
御衣
(
ぎょい
)
を捧げ持ち、次々に東の
対
(
たい
)
より南庭を渡り、西の中門へ静かに出て行くさまは、まことに壮厳で美しかった。
現代語訳 平家物語:03 第三巻
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
いっぱいな涙を眸に、廉子はみかどの後ろへ、なよらかな
直衣
(
のうし
)
をお着せ申したり、
御剣
(
ぎょけん
)
を取ってささげたり、また女心に気づかれる物、何くれとなくお身に添えて
私本太平記:04 帝獄帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
刀のぬぐいや
研
(
とぎ
)
をいたして、
禁裡
(
きんり
)
の
御剣
(
ぎょけん
)
まで承っておりまするが——常々師の光悦が申すことには——由来、日本の刀は、人を斬り、人を害すために鍛えられてあるのではない。
宮本武蔵:06 空の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
御
常用漢字
中学
部首:⼻
12画
剣
常用漢字
中学
部首:⼑
10画
“御”で始まる語句
御
御馳走
御前
御意
御座
御簾
御尤
御覧
御免
御堂