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後退
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あとずさり
ふりがな文庫
“
後退
(
あとずさり
)” の例文
私は次の瞬間に思わずアッ! と声を挙げて二足三足
後退
(
あとずさり
)
したのである。死体だ! 畳は
滴
(
したゝ
)
る
血汐
(
ちしお
)
でドス黒くなっている。
琥珀のパイプ
(新字新仮名)
/
甲賀三郎
(著)
「まあ眉間から血が出て。」と
懐紙
(
ふところがみ
)
にて
押拭
(
おしぬぐ
)
う、優しさと深切が骨身に
浸
(
し
)
みこむ、鉄はぶるぶる。「もう、可うございます。いえもう何ともありません。」と
後退
(
あとずさり
)
。
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
風は絶えず吹き込むで、硝子戸は
恰
(
まる
)
で
痙攣
(
けいれん
)
でも起したやうに、ガタ/\、ガタ/\鳴る……學士の手先は
顫
(
をのゝ
)
き出した。
軈
(
やが
)
て風早學士は、ぷいと解剖臺を離れて、たじ/\と
後退
(
あとずさり
)
した。
解剖室
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
それはあたかも車を
峻坂
(
しゅんぱん
)
に押し進めるが如くである。二歩進みしかと思えば一歩退く。ヨブは十章の八節—十二節において愛の神の一端に触れしも、十三節以下また
後退
(
あとずさり
)
するのである。
ヨブ記講演
(新字新仮名)
/
内村鑑三
(著)
“後退”の解説
後退(こうたい、en: retrograde movement)は、現代戦術論において、現在の戦況の改善を目的とし、戦闘を中止して敵との交戦を回避しつつ前線に対して後方への機動、または敵から距離を置く戦術行動である。後退行動とも呼ばれる。
(出典:Wikipedia)
後
常用漢字
小2
部首:⼻
9画
退
常用漢字
小6
部首:⾡
9画
“後”で始まる語句
後
後生
後方
後悔
後姿
後家
後手
後日
後世
後裔