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後退
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あとず
ふりがな文庫
“
後退
(
あとず
)” の例文
犬はタジタジとして少し
後退
(
あとず
)
さったが、この猛獣が唸りすぎて、
水洟
(
みずばな
)
を垂らしたので、甘く見たか、忽ち効果がなくなってしまう。
宮本武蔵:05 風の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
急に思い返したように
後退
(
あとず
)
さって、「お母あ様にここへはいるお許しを願って下さいませんか」と小声で押問答していた。
ほととぎす
(新字新仮名)
/
堀辰雄
(著)
呼吸
(
いき
)
切れをしながら、いくらか隠々したれいの悲しげな表情で、すこしずつ
後退
(
あとず
)
さりながら、楽隊の下の重い粗末なカーテンの陰へかくれてゆくとき、わたしはそれが晩であるためか
ヒッポドロム
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
「——やったな」と智深は四つン這いになって上を
睨
(
ね
)
めあげた。一段一段、
大象
(
だいぞう
)
のようにゆっくり登ってくる。恐ろしさに役僧どもも職人もタジタジと
後退
(
あとず
)
さりした。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
気の毒だが
生命
(
いのち
)
はもらうぞ——だめだだめだ!
鞍馬
(
くらま
)
の竹童ジリジリ二
寸
(
すん
)
や三寸ずつ
後退
(
あとず
)
さりしても、八風斎の
殺剣
(
さつけん
)
がのがすものか、立って逃げればうしろ
袈裟
(
げさ
)
へひと
浴
(
あ
)
びせまいるぞ
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
さっと、色を失って、墨江が
後退
(
あとず
)
さると
死んだ千鳥
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“後退”の解説
後退(こうたい、en: retrograde movement)は、現代戦術論において、現在の戦況の改善を目的とし、戦闘を中止して敵との交戦を回避しつつ前線に対して後方への機動、または敵から距離を置く戦術行動である。後退行動とも呼ばれる。
(出典:Wikipedia)
後
常用漢字
小2
部首:⼻
9画
退
常用漢字
小6
部首:⾡
9画
“後”で始まる語句
後
後生
後方
後悔
後姿
後家
後手
後日
後世
後裔