トップ
>
弥作
>
やさく
ふりがな文庫
“
弥作
(
やさく
)” の例文
旧字:
彌作
「
中
(
なか
)
の
浜
(
はま
)
の
弥作
(
やさく
)
は、
荷駄馬
(
にだうま
)
の
性
(
しょう
)
とみえる。体じゅう
空
(
あ
)
いている所はない。背にも負ったり、手にも持ったり、首にもぶら下げて、しゃんしゃん歩く」
梅里先生行状記
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
小石川
白山
(
はくさん
)
のあたりに家がある。小山
弥作
(
やさく
)
氏、
直槙
(
ちょくしん
)
は、筆者と同郷の出で、知人は
渠
(
かれ
)
を
獅子屋
(
ししや
)
さんと
渾名
(
あだな
)
した。
誉過
(
ほめす
)
ぎたのでもありません、軽く扱ったのでもありません。
雪柳
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
この時代の町奴の習いとして、その他の者共も
並木
(
なみき
)
の
長吉
(
ちょうきち
)
、
橋場
(
はしば
)
の
仁助
(
にすけ
)
、
聖天
(
しょうでん
)
の
万蔵
(
まんぞう
)
、
田町
(
たまち
)
の
弥作
(
やさく
)
と誇り顔に一々名乗った。もうこうなっては敵も味方も無事に別れることの出来ない破目になった。
番町皿屋敷
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
次郎のそばには校番の
弥作
(
やさく
)
爺さんが寝ていた。
次郎物語:01 第一部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
茨城郡
(
いばらきぐん
)
の一村に、
弥作
(
やさく
)
という愚鈍がいた。たれにいわせても、まちがいなく愚鈍な
性
(
たち
)
とされていたが、この男、ひとりの母親だけには、実に孝養をつくしている。
梅里先生行状記
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
弥
常用漢字
中学
部首:⼸
8画
作
常用漢字
小2
部首:⼈
7画
“弥”で始まる語句
弥
弥生
弥陀
弥撒
弥次馬
弥勒
弥次
弥々
弥縫
弥蔵