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弓手
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ゆんで
ふりがな文庫
“
弓手
(
ゆんで
)” の例文
左へ立ったり、左へ回っていたら、左手と書いて
弓手
(
ゆんで
)
と読ませるくらいです。避けるひま、防ぐひまもないうちに射放たれるのです。
右門捕物帖:36 子持ちすずり
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
第四行めの『ゆんでゆんで』は、これもむかしのことばで、
弓手
(
ゆんで
)
弓手と書くのです。弓をもつほうの手、すなわち左手の意味です。
怪奇四十面相
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
忠利は眼もくれないで、もう次の矢を
弦
(
つる
)
に懸け、足をふみ開いて、
弓手
(
ゆんで
)
を眉の上に
翳
(
かざ
)
していた。
宮本武蔵:07 二天の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
弓手
(
ゆんで
)
の方に眼に入るものは、薄暮の天を斜に匍匐する大蜘蛛のやうに、薄暗い空の下、葉の無い森の上を動いて、いかにも清い光に濕つて、水の上に長く影を曳いてゐる太白星である。
椰子の樹
(旧字旧仮名)
/
ポール・クローデル
(著)
太郎太刀を「
薙刀
(
なぎなた
)
の如く」ふりかざし、
馬手
(
めて
)
弓手
(
ゆんで
)
当るを幸いに薙ぎ伏せ斬り伏せ、
竪
(
たて
)
ざま横ざま、十文字に
馳通
(
はせとお
)
り、向う者の
兜
(
かぶと
)
の真向、
鎧
(
よろい
)
の袖、微塵になれやと斬って廻れば、
流石
(
さすが
)
の徳川勢も
姉川合戦
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
弓
常用漢字
小2
部首:⼸
3画
手
常用漢字
小1
部首:⼿
4画
“弓”で始まる語句
弓
弓弦
弓箭
弓矢
弓形
弓勢
弓削
弓張
弓張提灯
弓杖