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庸人
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ようじん
ふりがな文庫
“
庸人
(
ようじん
)” の例文
一日弓を彎いた
弦音
(
つるおと
)
以てのほか響いて
側
(
かたわら
)
にあった姙婦を驚かせ流産せしめ、その夫の梵士怒って、
爾今
(
じこん
)
、羅摩、
庸人
(
ようじん
)
になれと詛う。それより羅摩生来の神智を喪う。
十二支考:07 猴に関する伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
察
(
み
)
る時は必ず其
眞僞
(
しんぎ
)
現
(
あらは
)
るゝと
宜
(
むべ
)
なる哉然れ共
萬一
(
もし
)
庸人
(
ようじん
)
の奉行となりて
強情
(
がうじやう
)
奸曲
(
かんきよく
)
の者を調べるに於てを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
ただ外見上は至極沈静端粛の
態
(
てい
)
であるから、天下の凡眼はこれらの知識巨匠をもって
昏睡仮死
(
こんすいかし
)
の
庸人
(
ようじん
)
と
見做
(
みな
)
して無用の長物とか
穀潰
(
ごくつぶ
)
しとか入らざる
誹謗
(
ひぼう
)
の声を立てるのである。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
猛虎も動物園に入れば
糞豚
(
ふんとん
)
の隣りに居を占め、
鴻雁
(
こうがん
)
も鳥屋に
生擒
(
いけど
)
らるれば
雛鶏
(
すうけい
)
と
俎
(
まないた
)
を
同
(
おな
)
じゅうす。
庸人
(
ようじん
)
と
相互
(
あいご
)
する以上は
下
(
くだ
)
って
庸猫
(
ようびょう
)
と化せざるべからず。庸猫たらんとすれば鼠を
捕
(
と
)
らざるべからず。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
庸
常用漢字
中学
部首:⼴
11画
人
常用漢字
小1
部首:⼈
2画
“庸”で始まる語句
庸愚
庸劣
庸三
庸医
庸才
庸事
庸介
庸山
庸嶺
庸流