そゞ)” の例文
そゞろに應接に遑なきを覺えしが、一里許にして、遂に勾配急に、阪路嶮なる惡曲峠あくばたうげにとかゝり始めぬ。
日光山の奥 (旧字旧仮名) / 田山花袋(著)
けい、直徑大凡おほよそ七八町、岩石の奇なるものを屏風岩びやうぶいは硯岩すゞりいは烏帽子岩ゑぼしいは蓮華石れんげいし浦島釣舟岩うらしまつりふねいはと爲し、其水のきたるや、沈々として聲無く、其色の深碧にして急駛きうしせる、そゞろにわれの心を惹きぬ。
秋の岐蘇路 (旧字旧仮名) / 田山花袋(著)