年賦ねんぷ)” の例文
その金額きんがくは十五年の年賦ねんぷで、毎年しはらうはずであった。その男はしかもこの植木屋が支払しはらいの期限きげんをおくらせて、おかげで土地も家も材料までも自分の手に取り返す機会きかいばかりをねらっていた。
いださずんば牢舍らうしや申付んと申されける故是非なく三郎兵衞いへより五十兩取寄とりよせあはせて百五十兩出しければ大岡殿元利百五十兩四郎右衞門に請取うけとら殘金ざんきん七十兩は三十五ヶ年賦ねんぷいたつかはせ如何に三郎兵衞殘金は毎年金二兩宛四郎右衞門方へ屹度きつとわたすべしみぎ七十兩相濟あひすみ次第しだい四郎右衞門は相當の御仕置おんしおき仰付おほせつけらるべし町役人共四郎右衞門は
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)