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常時
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いつも
ふりがな文庫
“
常時
(
いつも
)” の例文
氏が
常時
(
いつも
)
博士で居られては、些少訪問者は窮屈である。全く時々には田園の長者の、質朴穏和な風貌に、接しなければ
呼吸
(
いき
)
詰るだろう。
小酒井不木氏スケッチ
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
一時劇しい興奮の状態にあった頭が、少しずつ
鎮
(
しず
)
まって来ると、先生は時々近親の人たちと
語
(
ことば
)
を交しなどした。その調子は
常時
(
いつも
)
と大した変りはなかった。
黴
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
だがこいつは
常時
(
いつも
)
なのである。真実の親子でありながら、お友達のような調子なのである。とても二人ながら
剽軽
(
ひょうきん
)
なのである。
南蛮秘話森右近丸
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
「お、これは白須賀様、ようおいでくだされました。さあさあ
常時
(
いつも
)
のお座敷へな、お米さんがお待ち兼ねでござんすに」
三甚内
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
墨堤
(
すみだ
)
や小金井と事変わり仮装や騒ぎが
許可
(
ゆるさ
)
れなかったので、花見る人は比較的少なく
常時
(
いつも
)
お山は静かであった。
善悪両面鼠小僧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
▼ もっと見る
酒盛りをしている次の部屋が勘三の
常時
(
いつも
)
いる部屋であって、高価な調度などが飾り立ててあった。その部屋までお京がはいって行った時、彼女の心を惹く物があった。
十二神貝十郎手柄話
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
通された
常時
(
いつも
)
の座敷というは、この時代に珍らしい三層楼で、廓内の様子が一眼に見える。
三甚内
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
彼は純粋の
広東
(
かんとん
)
人で、
常時
(
いつも
)
穢
(
きたな
)
い支那服を
纏
(
まと
)
い弁髪をさえ貯えていましたが、何ういう訳か彼女の家庭では一番勢力を持っていました。主人の彼女さえ季参の為には時々叱られる程でした。
温室の恋
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
それに不思議にもその娘は
常時
(
いつも
)
同一
(
おんなじ
)
節ばかりを弾いていたのでございます。
沙漠の歌:スタンレー探検日記
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
常時
(
いつも
)
懐中
(
ふところ
)
に用意している小刀を引き抜くと、バラバラと縄を切り払ったが
南蛮秘話森右近丸
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
ある日
延太夫
(
えんだゆう
)
は
常時
(
いつも
)
のように、海舟の屋敷に招かれた。
大捕物仙人壺
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
“常時”の意味
《名詞》
常 時(じょうじ)
普段。平生。
(出典:Wiktionary)
常
常用漢字
小5
部首:⼱
11画
時
常用漢字
小2
部首:⽇
10画
“常”で始まる語句
常
常陸
常磐木
常世
常磐津
常夏
常套
常磐
常談
常闇