“巾広”のいろいろな読み方と例文
旧字:巾廣
読み方割合
はばひろ50.0%
はばびろ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
硝子ガラスを——ガラス屋がそうはなかったから、機械からくりかめやその他の玩具おもちゃの箱のふたを集めて具合よく敷きこんで、金、銀の丈長たけながや、金銀をあしらった赤や緑の巾広はばひろの丈長を
道具を入れたざるを肩先から巾広はばひろ真田さなだの紐で、小脇にげ、デーイデーイと押し出すような太い声。それをば曇った日の暮方ちかい頃なぞに聞くと、何とも知れず気味のわるい心持がしたものである。
巷の声 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
座蒲団地ざぶとんじとして巾広はばびろのを試みていますが、服地としても好個こうこのものであります。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
茶屋が桟橋とんと沙汰さたして、廻りどほ此処ここからあげまする、あつらものの仕事やさんとこのあたりには言ふぞかし、一体の風俗よそと変りて、女子おなご後帯うしろおびきちんとせし人少なく、がらを好みて巾広はばびろの巻帯
たけくらべ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)