シマ)” の例文
譬へば、宇佐八幡と関係の深い、筑前志賀シカシマの祭りに、人形を船に乗せて、沖に漕ぎ出で、船の上から、海底をノゾかせる式がある。
春一日 曇りとほせる夕海面ニハに、臥してしづけき初シマを 見つも
鵠が音:01 鵠が音 (新字旧仮名) / 折口春洋(著)
志賀シカシマの祭りに、お迎へ人形の出ることは、海部アマベの民と、八幡神の信仰とが結びついて居る、一つの記念と見られる。海部の民も、人形ニンギヤウを重んじた。