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岡田上等兵
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おかだじょうとうへい
岡田上等兵は、なんといっても
答えがなく、
安らかに
眠る
友の
顔を
見つめて、
熱い
涙をふきながら、しばらく
別れを
惜しんでいました。
目の
落ちくぼんだ、
鼻の
高い、
小西一
等兵と、四
角の
顔をした、ひげの
伸びている
岡田上等兵は、
草に
身を
埋ずめ
腹ばいになって
話をしていました。
こう
闇の
中で
友の
名を
呼びながら、
戦友を
探しているのは、
岡田上等兵でした。