居丈高いたけだか)” の例文
屋上には、たいてい初冬の荒い風がひとりで居丈高いたけだかけめぐっていたが、閑静でもあったし、晴れた日には日当りがよかった。
煙突 (新字新仮名) / 山川方夫(著)
これを懐へ入れて置いたのが、立上る機勢はずみにドサリと落ちたから番頭はこゝぞと思って右の巾着を主婦あるじの前へ突付けたり、鳶頭かしらにも見せたりして居丈高いたけだかになり
闇夜の梅 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「それ丈けではない。もっと確かな証拠がある」波越氏はここぞと居丈高いたけだかになって、「これを見るがいい。この金色のおもちゃは、君の行李こうりの中から発見されたのだ」
黄金仮面 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
と、獣のように大きな悲鳴をあげた怪人に、かえって愕かされた署長は、興奮して居丈高いたけだかに呶鳴った。
蠅男 (新字新仮名) / 海野十三(著)
かかる際にも師直は父の権威を傷つけまいとするように、居丈高いたけだかになって罵った。
小坂部姫 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
愛吉しゃッきりと堅くなって、居丈高いたけだか。腕を突揃つッそろえて、かしこまって
式部小路 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
朝吉は居丈高いたけだかでした。この筆法には馴れているのでしょう。
といって慢心和尚が居丈高いたけだかに叱ると兵馬は
大菩薩峠:21 無明の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
Kはちょっと居丈高いたけだかになってきいた。
審判 (新字新仮名) / フランツ・カフカ(著)
すると女は、急に居丈高いたけだかになって
次郎物語:03 第三部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
彼は急に居丈高いたけだかになって
三浦右衛門の最後 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
「ぼくは、居丈高いたけだかな気持ちになることがきらいなんだ」
演技の果て (新字新仮名) / 山川方夫(著)
「何と申す!」三太夫は驚きながらも居丈高いたけだか
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
血気の彼は居丈高いたけだかになって兄に迫った。
鳥辺山心中 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
彼は居丈高いたけだかに呶鳴りつけた。
猟奇の果 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)