“機勢”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はずみ90.9%
ハズミ9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ほんの機勢はずみといいたいほどの力が加わったために、彼女が今日こうやっていられるのだと思うと、何だか恐ろしかった。
日は輝けり (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
僕は毎日怒つたやうな、妙に切迫した怖い顔を結んで、極く稀に、ふとした機勢はずみでしか笑ひ出すことが出来なかつた。
海の霧 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
父は、如何せ又新しく買つてやらなければ承知しない耕二と知つてゐながら、時々怒つた機勢ハズミなどにはグラムを引き裂いたりした。母は裂かないまでも匿した、祖母は何時も匿場を考へ付けた。
耕二のこと (新字旧仮名) / 中原中也(著)