“小宰相”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こさいしょう62.5%
こざいしょう37.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こんな自嘲のおたわむれにも、三人の御息所みやすんどころ——三位ノ内侍廉子やすこ、権大納言ノ局、小宰相こさいしょう——などはすぐ涙ぐむのであった。
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
すぐれた美貌びぼうであらせられる姫宮をよく御覧になれぬことを物足らぬことにしておいでになるのであった。右大将が多数の女房の中で深い交際をしている小宰相こさいしょうという人は容貌ようぼうなどもきれいであった。
源氏物語:54 蜻蛉 (新字新仮名) / 紫式部(著)
またわが『平家物語』における三位さんみ通盛みちもりの妻小宰相こざいしょうの自殺の如きもこの類である。実にある場合には自殺が最上のそして最美の道と見ゆるのである。
ヨブ記講演 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
遥かに、信仰をよせているほか、越前三位の妻小宰相こざいしょう資賢すけかたの娘玉琴たまこと信実のぶざね伯母人おばびと、三条の小川侍従じじゅうの姫、花園准后じゅんごうの侍女三河のつぼね、伊豆の走り湯の妙真尼など
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)