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小名木川
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おなぎがわ
ふりがな文庫
“
小名木川
(
おなぎがわ
)” の例文
遥か川しもには
油堀
(
あぶらぼり
)
の口にかかった
下
(
しも
)
の
橋
(
はし
)
と、近く仙台堀にかかった
上
(
かみ
)
の
橋
(
はし
)
が見え、また上手には
万年橋
(
まんねんばし
)
が
小名木川
(
おなぎがわ
)
の川口にかかっている。
深川の散歩
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
父の水泳場は父祖の代から
隅田川
(
すみだがわ
)
岸に在った。それが都会の新文化の発展に
追除
(
おいの
)
けられ追除けられして
竪川
(
たてかわ
)
筋に移り、
小名木川
(
おなぎがわ
)
筋に移り、場末の
横堀
(
よこぼり
)
に移った。
渾沌未分
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
さよう、
小名木川
(
おなぎがわ
)
の五本松は
芭蕉翁
(
ばしょうおう
)
が川上とこの川しもや月の友、と吟じられたほどの絶景ゆえ
先
(
ま
)
ず
兄
(
けい
)
たりがたく
弟
(
てい
)
たりがたき
名木
(
めいぼく
)
でしょう。
散柳窓夕栄
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
船はいつか
小名木川
(
おなぎがわ
)
の堀割を
出
(
い
)
で、
渺茫
(
びょうぼう
)
たる大河の上に
泛
(
うか
)
んでいる。対岸は土地がいかにも低いらしく、
生茂
(
おいしげ
)
る
蘆
(
あし
)
より外には、樹木も屋根も電柱も見えない。
放水路
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
遥のかなたに
小名木川
(
おなぎがわ
)
の
瓦斯
(
ガス
)
タンクらしいものが見え、また反対の方向には村落のような人家の尽きるあたりに、草も木もない黄色の岡が、孤島のように空地の上に突起しているのが見え
元八まん
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
▼ もっと見る
広重
(
ひろしげ
)
の絵本『
江戸土産
(
えどみやげ
)
』によって、江戸の
都人士
(
とじんし
)
が
遍
(
あまね
)
く名高い松として眺め賞したるものを挙ぐれば
小名木川
(
おなぎがわ
)
の五本松、
八景坂
(
はっけいざか
)
の
鎧掛松
(
よろいかけまつ
)
、
麻布
(
あざぶ
)
の一本松、
寺島村蓮華寺
(
てらじまむられんげじ
)
の
末広松
(
すえひろまつ
)
、
青山竜巌寺
(
あおやまりゅうがんじ
)
の
笠松
(
かさまつ
)
日和下駄:一名 東京散策記
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
“小名木川”の解説
小名木川(おなぎがわ)は、東京都江東区の北部を東西に横断し、隅田川と旧中川を結ぶ運河(人工河川、水路)である。江戸時代初期に徳川家康の命令で建設されたものであり、全長約5km。
(出典:Wikipedia)
小
常用漢字
小1
部首:⼩
3画
名
常用漢字
小1
部首:⼝
6画
木
常用漢字
小1
部首:⽊
4画
川
常用漢字
小1
部首:⼮
3画
“小名木川”で始まる語句
小名木川辺