“おなぎがわ”の漢字の書き方と例文
語句割合
小名木川100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
船はいつか小名木川おなぎがわの堀割をで、渺茫びょうぼうたる大河の上にうかんでいる。対岸は土地がいかにも低いらしく、生茂おいしげあしより外には、樹木も屋根も電柱も見えない。
放水路 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
遥のかなたに小名木川おなぎがわ瓦斯ガスタンクらしいものが見え、また反対の方向には村落のような人家の尽きるあたりに、草も木もない黄色の岡が、孤島のように空地の上に突起しているのが見え
元八まん (新字新仮名) / 永井荷風(著)
広重ひろしげの絵本『江戸土産えどみやげ』によって、江戸の都人士とじんしあまねく名高い松として眺め賞したるものを挙ぐれば小名木川おなぎがわの五本松、八景坂はっけいざか鎧掛松よろいかけまつ麻布あざぶの一本松、寺島村蓮華寺てらじまむられんげじ末広松すえひろまつ青山竜巌寺あおやまりゅうがんじ笠松かさまつ