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寃
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むじつ
ふりがな文庫
“
寃
(
むじつ
)” の例文
しかも彼女はその
寃
(
むじつ
)
を訴えることさえできず、黙って住民たちに嘲笑され、悪童どもの投げつける石に耐えなければならないのである。
青べか物語
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
飽まで欺く長庵は
眞面
(
まがほ
)
に成り是は新しき仰せ哉成程忠兵衞が妻富と密通を仕つりしと申上しは私し此度
寃
(
むじつ
)
の
難題
(
なんだい
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「それだけ解つて居るなら、どうして
寃
(
むじつ
)
の世之次郎を縛つて、
眞實
(
ほんたう
)
の
下手人
(
げしゆにん
)
を逃して置いたのだ」
銭形平次捕物控:020 朱塗りの筐
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
現
(
げん
)
に俺の
母親
(
おふくろ
)
などは
寃
(
むじつ
)
の
咎
(
とが
)
で殺された。之が綱吉公の御代なら直ぐ
敵
(
かたき
)
を取つて貰へたのだ。
犬物語
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
(著)
然し考えてみると自分の
寃
(
むじつ
)
を言い説く道はたった一つある。
魔都
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
▼ もっと見る
仕直
(
しなほ
)
して夫さへ
聞
(
きか
)
して下さらば如何なる事でも
貴方
(
あなた
)
次第
(
しだい
)
と聞て忠兵衞
夢中
(
むちう
)
になりお前の
夫
(
をつと
)
道十郎殿に
寃
(
むじつ
)
の
難
(
なん
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
継母のお嘉代はひたむきに倅の文次郎の
寃
(
むじつ
)
を訴えるのです。
銭形平次捕物控:147 縞の財布
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
見られ依て一事が萬事なり十兵衞を
殺害
(
せつがい
)
せしも其方が
業
(
わざ
)
に
相違
(
さうゐ
)
有
(
ある
)
まじ然るを道十郎に
寃
(
むじつ
)
の罪を負せ公儀を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
寃
漢検1級
部首:⼧
11画
“寃”を含む語句
寃罪
寃枉
報寃蛇
寃家
寃哪
寃屈
寃鬼
無有寃親想
煩寃
牛寃
雪寃
雪寃録