実習じっしゅう)” の例文
何だかあの歌を歌うと頭がいたくなるような気がする。実習じっしゅうのほうがかえっていいくらいだ。学校からまとめて注文ちゅうもんするというのでぼく苹果りんごを二本と葡萄ぶどうを一本たのんでおいた。
或る農学生の日誌 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
例の五人の少年たちは、その夏、正式に谷博士の研究所で実習じっしゅうさせてもらうことになった。そして今、研究所で起きふししている。九月の半ばごろまで、実習はつづくはずであった。
超人間X号 (新字新仮名) / 海野十三(著)
今日実習じっしゅうんでから農舎のうしゃの前に立ってグラジオラスの球根きゅうこんしてあるのを見ていたら武田たけだ先生も鶏小屋にわとりごや消毒しょうどくだか済んで硫黄華いおうかをずぼんへいっぱいつけて来られた。
或る農学生の日誌 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
四月八日 水、今日は実習じっしゅうはなくて学校の行進歌こうしんか練習れんしゅうをした。僕らが歌って一年生がまねをするのだ。けれどもぼくは何だかしつけられるようであの行進歌こうしんかはきらいだ。
或る農学生の日誌 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
私は毎日の実習じっしゅうつかれていましたので、長い説明が面倒めんどうくさくてこう答えました。
イギリス海岸 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
そしてさっきももうしましたようにこれは昨日きのうのことです。今日は実習じっしゅうの九日目です。朝から雨がっていますので外の仕事しごとはできません。うちの中で図を引いたりしてあそぼうと思うのです。
イギリス海岸 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
その半分書いた分だけを実習じっしゅうがすんでから教室でみんなに読みました。
イギリス海岸 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)