安藝あき)” の例文
新字:安芸
能茶山ほど知られてはいませんが安藝あき町近くにも一基の窯があって、けむりが立ちます。こういう雑窯はかえって省みられねばなりません。正直な仕事をしていますので。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
怪敷あやしく思はれし故なりとぞ其頃そのころ海賊かいぞく二人召捕れ詮議せんぎありしに是等は八艘飛さうとび與市よいちと云ふ者の子分にて海賊となりし由申ける故其與市は何方いづかた住居すまひ致すやとたゞされしに海賊共七八年以前泉州せんしうさかひ又は安藝あき宮島みやじま阿州あしう尼子あまこうら相住あひすみ海中にて西國大名の荷物船へ飛乘とびのり賊を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
播磨はりま美作みまさか備前びぜん備中びっちゅう備後びんご安藝あき周防すおう長門ながとの八ヵ国を山陽道さんようどうと呼びます。県にすれば兵庫県の一部分、岡山県、広島県、山口県となります。ざっと明石あかしから下関までであります。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
こういう風こそはどの世界においても尊ばれてよいことと思います。仕事は安藝あき郡、香美かみ郡、長岡ながおか郡などにも及び、信用は販路を遠くまで拡げました。土州どしゅうが誇るに足りる手仕事の一つであります。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)