守山もりやま)” の例文
守山もりやまというところの桃畑は、わたしたちの義塾ぎじゅくの木村先生がお百姓にすすめて、桃の苗木なえぎを移し植えさせたことからはじまったと聞きます。
力餅 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
ゆっくりと近江路へ入って越川こしかわ泊り、翌日、越川を立って守山もりやまでおひる、湖へかかって矢橋から大津までわたし、その日のうちに京へ着くのは楽なもの。
大菩薩峠:32 弁信の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
蛍の名所と云えば江州ごうしゅう守山もりやま辺にも、岐阜市の郊外などにもあるが、大概そう云う土地では名産の蛍を貴いあたりへ献上するので、捕獲することを禁じている
細雪:03 下巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
清洲きよすの城下から、守山もりやままで、その間、約三里程である。彼はいつも、朝飯前に、飛ばして帰って来る。
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
祖父清康きよやすが天文四年尾州守山もりやまの陣において、阿部弥七郎あべやしちろうなる者のために、この村正をもって袈裟けさがけの一刀をうけ、弥七郎の帯びていた村正によって、清康の子広忠ひろただ
守山もりやまあたりの桃畠が開けたのも先生の力だと言われている位だ。
千曲川のスケッチ (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
守山もりやま梶田隼人かじたはやと
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)