宇和島うわじま)” の例文
豊前ぶぜん築上ちくじょう郡などではこの木の棒をネンギ、伊予いよ宇和島うわじまではこれをキネンといい、またネンガリともいうのは日本海側のネンガラと似ている。
こども風土記 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
伊予の国に入りますと、県も愛媛えひめに変ります。この国は宇和島うわじまとか大洲おおずとか松山とか今治いまばりとか名のある古い町が少くありません。道後どうごの温泉の如きも広く知られた地名であります。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
例えば宇和島うわじま藩、五島ごとう藩、佐賀さが藩、水戸みと藩などの人々が来て、あるい出島でじま和蘭オランダ屋敷にいって見たいとか、或は大砲をるから図を見せてれとか、そんな世話をするのが山本家の仕事で
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
宇和島うわじま少将(伊達宗城だてむねなり)の花押かおうまである。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
伊予いよ宇和島うわじまでは、これをカリコ棒、このカリコは東北からもってきた言葉であろうが、この地方ではかる子も繩をもって背にかるわずにツクのある棒でになっていたのである。
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
ソコで私がこの藩主にむかって大に談じられる由縁ゆかりのあるとうのは、その藩主と云う者は伊達だて家の分家宇和島うわじま藩から養子に来た人で、前年養子になると云うその時に、私があずかっおおいに力がある
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
愛媛県宇和島うわじま市 2
こども風土記 (新字新仮名) / 柳田国男(著)