おんな)” の例文
すると癇癪持かんしゃくもちきみは真二つに斬りさげんと刀のつかに手をかけたのを、最愛のおんなかたわらから止めたので、命だけはたまわって、国外に追放の身となったのである。
森の妖姫 (新字新仮名) / 小川未明(著)
俺は国のために身をささげてるんだ。もうおんななんかには会わねえ、ねえ……うん……そうだ、会わねえ。だがかまわねえ、さあおもしれえぞ。みな戦おうじゃねえか、もう圧制はたくさんだ!
さあて。三男やら、四男やら、そのほどはわきまえぬが、良持の子とは、国香の状にもあった。多分、そとおんなの子でもあろうか。ともあれ、鈍な子と、国香の添え状にも、ことわりのあった者じゃ。何か、粗相を
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)