大部屋おほべや)” の例文
其昔そのむか大部屋おほべやあるきのおひとなりしを一ねんばかりにて御出世ごしゆつせ馬車ばしやつてのお姿すがたのやうの髭武者ひげむしやだとて立派りつぱらしうえるでは御座ござんせぬか、お前樣まへさまをとこなりや
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
土砂つちすなの如くつかひ捨る故に程なく三百兩の金も遣ひなくし今は漸々やう/\丸の内の本多家の大部屋おほべやころげ込めしを貰ひて喰居くひゐたりしが追々おひ/\寒さに向ふ時節なれど着物は古浴衣ふるゆかた一ツゆゑ如何共爲方なく不※ふと大部屋を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)