大将たいしやう)” の例文
旧字:大將
小児せうにの如くタワイなく、意気地いくぢなく、湾白わんぱくで、ダヾをこねて、あそずきで、無法むはふで、歿分暁わからずやで、或時あるときはおやま大将たいしやうとなりて空威張からゐばりをし
為文学者経 (新字旧仮名) / 内田魯庵三文字屋金平(著)
されどるにも位列ゐれつをなしてみだりならず。求食あさる時はみなあさり、あそぶ時はみなあそぶ。雁中がんちゆうに一雁ありて所為なすところみなこれにしたがふ、大将たいしやう士卒しそつとのごとし。
で、主題しゆだいふのは、怪力くわいりき按摩あんまと、大力無双だいりきむさう大将たいしやうが、しつぺいはりくら、をするとふので。
怪力 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
おのれ牧之ぼくしわらべのころはかゝるあそびの大将たいしやうをもせしが、むなしく犬馬けんばよはひて今はゆめのやう也けり。