夢占ゆめうら)” の例文
けれど、それは行末の運命を、はかな夢占ゆめうらなどにたのんで買ったわけでなく、どこまでも、妹達を遊ばす戯れにした事だった。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
第四種(卜筮ぼくぜい編)易筮えきぜい亀卜きぼく銭卜ぜにうら歌卜うたうら太占ふとまに口占くちうら辻占つじうら兆占ちょうせん夢占ゆめうら御鬮みくじ神籤みくじ
妖怪学講義:02 緒言 (新字新仮名) / 井上円了(著)
でたらめな夢占ゆめうらをたてました。
夢占 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
今の短銃ピストルの音に、墓場のあいだに、チイハの夢占ゆめうらをむさぼっていた人間たちは、びっくりして飛び起きた。
かんかん虫は唄う (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「では、はや元日か。さても、おもしろい年を越えたな。今年は初春はる夢占ゆめうらもよからん気がするぞ。なあ右馬介、もう寝るまもあるまい。宿所へ戻って、若水わかみずでも汲むとしようよ」
私本太平記:01 あしかが帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
けれどそれは、余りに彼の消息を案じているせいだとのみ、いつも、いい夢占ゆめうらにせよ悪い夢占にせよ一笑に附していたが——何だかそういいきれないものが日の経つほど感じられてくる。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それを趙直に話したところ、趙直は非常に明快に夢占ゆめうらを解いてくれた。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
夢告、夢想、吉夢、凶夢——そして夢占ゆめうらなどもおこなわれていた。
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「たれぞ、夢占ゆめうらを立ててみい。その夢とは……」
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)