多額たがく)” の例文
かれ書生しよせいとして京都きやうとにゐる時分じぶん種々しゆ/″\口實こうじつもとに、ちゝから臨時りんじ隨意ずゐい多額たがく學資がくし請求せいきうして、勝手かつて次第しだい消費せうひしたむかしをよくおもして、いま身分みぶん比較ひかくしつゝ、しきりに因果いんぐわ束縛そくばくおそれた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)