-
トップ
>
-
夕光
>
-
ゆふかげ
筑紫の、
櫨の
木原、木原には
夕光満ち、夕光に
鷽鳥啼けり。宰府道、ここの木原に、
飼鳥の、よき
鷽鳥を、もつ
家あらしも。
朝光よ
雲居立ち立ち、
夕光よ
潮満ち満つ。げにここは
耶馬台の国、
不知火や筑紫潟、我が
郷は善しや。
朝かげに咲きてすずしき木はちすの
夕光も見ずときけばかなしき
つれづれとつくばふ鹿のいくたむろ
夕光の野にあらはにぞ見ゆ
風立ちて
夕光あかし刈り棄てにそこばくねかす夏そばの花
夕光にがた馬車駆るはあはただし小林区署の人にあらずか
あやに飛ぶ雲のうへ引くすぢ雲は
夕光にしてさらに
氣遠さ
あやに飛ぶ雲のうへ引くすぢ雲は
夕光にしてさらに
気遠さ
ひたおもて水にかぎろふ
夕光のひと幅の動き我にとぞ來る
ひたおもて水にかぎろふ
夕光のひと幅の動き我にとぞ来る
夕光の
諸葉かがよふ黄の銀杏わが腰掛は庭に置きたる
家の戸に去勢無料としるしたり
夕光あつきこの往還を